信頼できる写真集印刷会社としてのNISSHAの強み
創業以来培った高品質な美術印刷の実績と品質管理体制
創業期には、『NEW JAPAN』『国宝』(毎日新聞社)や『原色日本の美術』(小学館)を手がけるなど、「高級美術印刷のNISSHA」の評価を確立しました。それ以降、半世紀以上にわたり現在に至るまで、大手出版社の写真集や美術展覧会の図録など高品質なカラー印刷の実績を数多く重ねてきました。その間、製版工程における画像の色調補正や印刷工程における色合わせなど、実際の作品の色の再現やお客さまの色に対する要望について、高い印刷品質で応えてきました。生産部門に留まらず、営業部門や生産管理部門も含め、全社で一貫した品質管理体制を構築しています。

写真集印刷の豊富な制作実績と導入事例
最新のデジタル印刷技術による高品質な印刷対応
最新鋭のデジタル印刷機(UVインクジェット印刷)の性能を最大限に生かし、美術印刷で培ったカラーマネジメント技術や印刷技術をデジタル印刷に応用することで、高精細な印刷表現、高い水準での色の再現性や安定性を実現しました。また、RGBデータの印刷をはじめ、オフセット印刷では表現できなかった広い印刷色域を獲得することで、色鮮やかな印刷表現が可能になりました。

高品質な写真集印刷のための技術とポイント
NISSHAのカラーマネジメント技術による色再現性の向上
これまでに色校正と仕上がった製品の色味が違うということを経験されたことはないでしょうか。近年では、色校正にデジタルプルーフを使用することが主流になり、製版工程と印刷工程の出力デバイスが異なることで、カラーマッチングの難易度は高くなっています。当社では、出力デバイスごとの色調の違いを最小限にするためのカラーマネジメントをはじめ、用紙の違いや表面加工を考慮するなど、色の再現性にこだわりを持っています。デジタル印刷機の導入に際し、オフセット印刷機との色合わせなど、他社では手がけないような領域でのカラーマネジメントにも挑戦し、絶えずその技術を向上させています。

広い印刷色域で実現する鮮やかな色調
デジタルカメラやスマートフォンの普及により、多くの方が気軽に、日常的に写真を撮影し、デバイスのモニタ画面を通して写真を眺めています。目で直接見る色、モニタ画面を通して見る色、印刷された紙を通して見る色はそれぞれ異なり、表現できる色域の広さも異なります。一般的にC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色のインクで表現される印刷物は、直接目で認識できる色域はもとより、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)で表現されるモニタ画面の色域よりも狭いことから、画面上で表現されている鮮やかな色合いを再現できません。紙に印刷された写真を見て、色合いがくすんだような印象をお持ちになった経験があるのではないでしょうか。当社のデジタル印刷は、RGBの画像データをCMYKに変換することなく印刷できますので、モニタ画面を通して見る写真のイメージに近い形で再現できます。特に鮮やかな色合いなど、通常のオフセット印刷のCMYKインクでは表現しきれなかった色調をお楽しみいただけます。

多様な用紙対応による質感表現の可能性
当社のデジタル印刷は、UVインクジェットの特性を生かし、さまざまな用紙を使用することができます。一般的に使用されているコート紙やアート紙をはじめ、ラフな手ざわり感のある用紙や凹凸のあるエンボス紙、銀色の蒸着紙など、対応用紙は数百種類におよび、オフセット印刷で使用できる用紙を広くカバーしています。従来のデジタル印刷では、使用できる用紙が限定的であることから小ロットでの本づくりに際し、紙のこだわりをあまり生かすことができませんでした。用紙の選択肢が増えたことで、小ロットでも紙の質感にこだわった本づくりに挑戦いただけます。

写真集印刷の製本方法と用紙選択ガイド
NISSHAが提供する多様な製本オプション
一般的に書籍として流通しているさまざまな製本様式の多くに対応しています。中綴じや無線綴じに代表される並製本、かがり綴じを施す上製本、背のないコデックス装、通称ドイツ装、フランス装、スイス装と呼ばれる製本様式など、ご要望に応じてご提案させていただきます。
写真集に適した用紙の種類と特性
写真集の用紙は、写真をどのように見せたいか、一冊の作品としてどのように仕上げたいかという写真家や編集者のコンセプトを元に選ばれることが基本だと思いますが、特殊なコンセプトを除けば、大きく分けると2つの方向で考えられることが多いのではないでしょうか。ひとつは写真を光沢のある感じで見せたい、もうひとつは光沢のないマットな感じで見せたい。光沢のある感じで仕上げたい場合、コート紙やアート紙(表面がツルツルな用紙)を使用することが一般的です。一方、マットに仕上げたい場合、ラフな手ざわり感のある用紙(表面が少しザラっとしている用紙)が選ばれることが多いのではないでしょうか。また、用紙にはラフな質感を求めつつ、写真は光沢感を出したいというようなコンセプトには、紙の手ざわり感はありつつインクの乗った印刷面はグロス感が出るというような用紙が最適です。当社のデジタル印刷は、UVインクジェット方式のため用紙にインクが浸透しませんので、比較的しっかりした印刷面になります。用紙の風合いを生かしつつも、写真は鮮明に表現したい際には最適です。

製本と用紙が写真集の品質に与える影響
製本様式や用紙の選択は造本設計において重要な要素となり、見た目や質感において本の印象を大きく変えます。一方、印刷適性や耐久性をはじめ、製品の品質面においては適正な用紙や製本様式を選ぶ必要があります。適性を考えずに用紙や製本様式を決めると、印刷面がきれいに出ない、綴じの強度が十分でなくなるなど、不良が発生する原因になります。当社では、本づくりを進める上で想定される品質リスクを含め、お客さまとコミュニケーションを図り、よりよいモノづくりを進めています。

写真集印刷のコスト管理と見積もりのポイント
デジタル印刷による小ロット対応とコスト削減
デジタル印刷の大きな特長は、版を必要としないことから初期費用を抑えることができ、小ロットのコストメリットを出せることにあります。例えば、従来のオフセット印刷では1000部以下は同じ印刷コストがかかるような場合でも、デジタル印刷では数十部のような極小ロットに対して相応の費用で対応が可能です。また、用紙などの印刷資材についても、オフセット印刷と比較して必要な予備数が少なく済むことから、材料コストを下げるメリットもあります。
必要部数の印刷で在庫リスクと廃棄ロスを低減
上記の生産工程でのコスト削減に加え、必要部数だけを印刷できるメリットは、仕上がった製品の在庫費用の削減にも繋がります。1冊あたりの単価を下げるために必要以上の部数を印刷することで余分な在庫費用や廃棄費用が発生します。印刷部数が減ることで単価は上がるかもしれませんが、在庫や廃棄の費用まで含めたトータルコストを考えると、どちらにメリットがあるでしょうか。デジタル印刷の品質を上げることにより、無駄な在庫は作らないという新たな選択肢を提供できます。
見積もり時に確認すべき項目とコスト削減の工夫
写真集の製作にあたり、用紙や製本・加工様式はそのこだわり具合(高い価格の紙や凝った製本、表面加工など)によって見積が上下しますが、印刷用の入稿データをPDFで準備することでコストを抑えることができます。一般的に、Adobe社(アドビ社)のIllustrator(イラストレータ)やInDesign(インデザイン)というDTPアプリケーションを使って、印刷用のデータを作成されることが多いと思いますが、それらのアプリケーションから書き出されるPDFデータを使用することで、製版部門での作業を軽減しコストを抑えることができます。デジタル印刷は版は不要ですが、印刷工程の前に製版部門でのデータチェックや面付などの作業があり、PDFデータはそれらの作業を効率的に進めることができます。但し、製版部門でのデータの修正は出来ませんので、写真データの色調補正などは入稿の前に終わらせておく必要があります。当社では、事前に写真データをお預かりし、色調補正を施したデータをお返しし、そのデータを配置してPDFをご準備いただくというフローを推奨しています。
写真集印刷の納期とサービス内容
デジタル印刷の利点として、短納期対応が挙げられます。従来のオフセット印刷とは異なり、デジタル印刷では版を作成する工程(刷版工程)が不要なため、その分の時間を短縮でき、迅速な納品が可能です。
また、当社では写真集の製作において、企画・編集・デザインから製本までをトータルでサポートしています。どのような体裁にするか、印刷データの作成方法、費用に関する疑問など、どんなことでもお気軽にご相談ください。制作部門、営業部門、生産部門のノウハウを結集し、お客様のご要望に沿った最適な提案をいたします。
さらに、品質管理においては、ISO9001に準拠した品質マネジメントシステムを導入し、一貫したプロセス管理を徹底しています。これにより、安定した高品質な製品を継続的に提供するとともに、納品後のアフターサポート体制も整え、お客様に安心してご利用いただける環境を構築しています。
サービス内容
撮影

企画/編集/デザイン

用紙

製版(画像レタッチ)

印刷

製本/加工

NISSHAのデジタル印刷の紹介
デジタル印刷による環境負荷低減の取り組み
デジタル印刷は、必要な時に必要な量だけ印刷できるオンデマンド性を実現できる印刷方式です。商業印刷を中心に広く普及しているオフセット印刷との比較では、用紙の予備枚数が少ないことや水を使用しないこと、電気の使用量が少ないことなど環境への負荷が相対的に少ない印刷方式です。デジタル印刷の品質を飛躍的に向上させたことで、これまでオフセット印刷しか選択肢がなかったような場面で、デジタル印刷の活用を提案することができるようになりました。
持続可能な印刷プロセスの導入
製品・サービスの供給が「同一のモノ・情報を大量の不特定多数の人に届ける」から「個別のモノ・情報を少数の必要な人に届ける」に大きく変化してきた過程で、使用用途や対象が細分化された印刷物の需要が生まれ、それに対応する形でデジタル印刷が発展してきました。家庭用プリンターも普及し、印刷は極めて個人的な事柄になったと言えます。そうした需要の変化に即したデジタル印刷は、グローバルに「サステナビリティ」が唱えられる時代において、環境に配慮した持続可能な印刷方式と言えるかもしれません。
環境認証の取得状況と
エコフレンドリーな資材の選択
当社は環境認証としてFSC認証を取得しています。FSC認証は、適切に管理された森林から作られた認証製品(紙)が最終製品として消費者に届くまでの、生産・加工・流通に携わるすべての企業・組織が認定を受ける必要があります。バリューチェーンすべての企業・組織が認証を受けている場合のみ、製品にFSCマークをつけることができます。環境対応バリューチェーンの中で、当社は認証製品の印刷加工においてその役割を果たしています。紙製の印刷物の資材の大半は、森林を伐採して製造される紙です。環境に配慮した紙を選ぶこと、環境に配慮した印刷会社を選ぶことで、環境にやさしい印刷物を作ることができます。

サンプル資料
NDPを分かりやすく説明したパンフレットと用紙別のサンプルをお手元にお届けします。ぜひ、実際にサンプルを手に取っていただき、NDPの印刷品質をお確かめください。