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写真集の印刷用紙の選び方|質感・風合いで仕上がりはこう変わる

NISSHA DIGITAL PRINTING

写真集の印象は、写真そのものが持つ作品性だけでなく、どのような紙に印刷するかで大きく変わります。鮮やかに見せたいのか、しっとり落ち着かせたいのか、手ざわりまで含めて世界観を設計したいのか。用紙選びは単なる仕様決めではなく、作品の見え方を決める大切な編集作業です。ここでは、写真集でよく使われる紙の特徴と、失敗しにくい選び方の考え方を整理します。

 写真集の仕上がりは用紙で大きく変わる

同じ写真データでも、ツヤのある紙に刷るのか、マットな紙に刷るのか、ラフな紙に刷るのかで、作品を見た時の印象は大きく変わります。紙は単なる支持体ではなく、作品を受け止めるもう一つのキャンバスです。写真集で紙の選択を後回しにすると、色の出方も手ざわりも想定とずれやすくなるため、企画の早い段階で考えるのがおすすめです。用紙の風合いを生かしたまま印刷できるNDPは、そうした紙に関するご要望に最大限応えることができます。

写真集に使われる主な用紙と特徴

アート紙・コート紙(発色と光沢)

鮮やかな色、シャープな再現、写真の抜けのよさを重視するなら、まず候補になるのがアート紙やコート紙です。微妙な色調を鮮やかに見せたいケースに向いています。展示会図録や色のインパクトを活かしたい作品では、まずこの方向から検討すると考えやすくなります。

マット紙(落ち着いた階調)

反射を抑え、落ち着いた印象に仕上げたいときはマット系の紙が候補です。コントラストを立て過ぎず、しっとりと見せたいモノクロ作品や静かな風景、余白を活かしたブックデザインと相性のよい傾向があります。代表的なマット系用紙としてはニューVマットがあります。

ラフ紙・エンボス紙(風合い)

紙肌の表情まで作品の一部にしたいなら、ラフ紙やエンボス紙が有力です。NDPは、ラフ紙やエンボス紙など、従来のデジタル印刷で選びにくかった紙種にも対応しています。たとえば、嵩高紙のb7トラネクストや、風合いの強いヴァンヌーボは、触れた瞬間の印象まで設計したい場合に向いています。

特殊紙(蒸着・透明・厚紙など)

表現の幅をもっと広げたい場合は、蒸着紙、透明・半透明素材、厚紙系も検討対象になります。本文だけでなく表紙や差し込み、造本表現まで含めた設計が可能です。写真集を“観る本”ではなく“物として魅せる本”に仕立てたいときに有効です。

用紙選びで見ておきたい視点 ── 白色度・質感・重さ

紙を選ぶときの要素は、白色度、表面の平滑性(なめらかさ/粗さ)、そして重さ(厚み)です。白色度が高い紙はクリアで抜けのよい印象を作りやすく、ラフな紙は柔らかく温かい雰囲気を出しやすくなります。同じ白に見える紙でも並べてみると白さが違うことに気づきます。

一般的に白色度の高い紙は青白く見え、白色度が下がるにつれ、落ち着いた印象になります。クールなデザインや鮮やかな色調を表現したい場合、白色度の高い紙が適しています。例えば、ミセスB-Fという銘柄では、白色度の高い順に、スーパーホワイト、ホワイト、オフホワイトという白色のバリエーションがあり、写真やデザインのテイストによって選択されています。

次に表面の質感については、つるっとして光沢のある一般的なアート紙やコート紙、特に光沢感の強いキャストコート紙などが平滑性の高い紙となり、書籍用紙(近年主流となっているb7トラネクストなど)や新聞用紙は上記と比較すると平滑性の低いラフな紙になります。紙の質感の選択は、紙自体の表面の見え方、紙の手触り感、印刷面の見え方など、写真集の世界観を左右する重要なポイントです。

最後に、重さの観点では、塗工紙(表面をコーティングしている紙)か非塗工紙(表面をコーティングしていない紙)によって、同じ厚さの紙でも重さが異なります。アート紙やコート紙は表面をコーティングすることにより平滑性を高め、鮮やかで微細な印刷表現を可能にしますが、紙は重くなります。一方、書籍用紙などの非塗工紙はコーティングのない分、軽くなります。

写真集にも多く採用されている嵩高紙のb7トラネクストは、紙の密度を下げることにより厚さを確保しながら重量を抑え、薄く塗工することにより紙の風合いを保ちながら比較的鮮明な印刷を実現しています。軽い本ときれいな印刷という両方のニーズに対応できることが広く普及している理由のひとつでしょう。

紙に合わせて色を作り込む ── 用紙ごとのプロファイル

紙を選ぶときに見落とされがちなのが、「紙が変わると色も変わる」という点です。紙の微妙な色の違いによって印刷の色味も影響されます。モニターで見ている色調が紙の違いによってできるだけ左右されることなく再現できるように、当社では、用紙の種類や表面加工(PP加工など)まで考慮し、紙の銘柄や加工別のプロファイルを作成しています。最適な印刷の仕上がりを実現するためには、その紙に合う色設計までできるような緻密なカラーマネジメントが重要です。

 NISSHAのNDPの用紙対応力と、サンプル本での確認

当社では、サンプル資料・用紙別サンプルを用意しています。用紙は画面越しでは伝わりきらないため、こだわりを持って写真集をお作りになるなら、実物で手ざわりや微妙な色合い(紙の白さ)・インクの乗り方を確認することをおすすめします。オフィス(京都/東京)にお越しいただける場合は、さまざまな用紙を使った数多くの実績サンプルをご覧いただけます。

まとめ|用紙のご相談・サンプルのご請求

写真集の紙選びは、「高い紙か安い紙か」ではなく、どんな見え方・触れ方・読み心地で作品を届けたいかで考えるのが基本です。NDPの強みは、紙の選択肢が広いだけでなく、紙に合わせて色を設計し、サンプルで確認しながら進められるところにあります。

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