高品質なデジタル印刷「NDP」について|日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社 > コラム > 写真集印刷 > 写真集の印刷で色がイメージ通りにならない理由と、忠実に再現する方法

写真集の印刷で色がイメージ通りにならない理由と、忠実に再現する方法

NISSHA DIGITAL PRINTING

「モニター画面で見た色と、印刷された色が違う」。写真集づくりでよくあるこの悩みは、決して珍しいものではありません。むしろ、写真を大切に扱うほど、色の違いは気になります。大事なのは、“なぜ違うのか”を知ったうえで、近づけるための方法を最初から設計することです。ここでは、モニターと印刷の色がずれる理由と、NDPがどのように色再現と向き合っているかをお伝えします。

なぜモニターと印刷で色が変わるのか

光のRGBと、インクのCMYK

モニターは光で色を見せるRGB、印刷はインクで色を表現するCMYKが基本です。RGBは加法混色で、R(Red:赤)G(Green:緑)B(Blue:青)の3色を重ねるほど明るくなり白に近づきます。一方、CMYKは減法混色で、C(Cyan:シアン)M(Magenta:マゼンタ)Y(Yellow:イエロー)K(Key:黒)の4色を重ねるほど暗くなり、黒に近づきます。表現できる色域はCMYKで作り出せる色よりRGBの方が広く、特に鮮やかな色においてはCMYKのインクで表現する印刷物ではくすんで見えます。NDPではRGBデータに対応し、通常のCMYKより広い色域をカバーすることができます。

 発光する画面と、反射して見える紙

モニターは自ら発光し、印刷物は紙に付着したインクに光が反射することで色を表現しています。この色の表現方法の違いだけでも、同じ画像のはずが印象は大きく変わります。また、同じ色の表現方法だとしても、モニター画面ごと、印刷物ごと、設定や調整の違いで色の見た目は変わり、同じ色を再現するということは非常に高度な技術に支えられています。

 用紙や照明で色は変わる

印刷物の色の見た目を考えるとき、紙の種類や印刷物を見る光源の違いも色に影響を及ぼす要素になります。紙の白さや表面の質感が違えば、色の見え方が変わります。同様に、照明環境が違えば色温度が異なり、赤みや青みの感じ方など変わります。一般的には、印刷物の色を評価する際には、特定の基準光(標準光源)が求められます(印刷業界では5000ケルビンが一般的)。だからこそ、写真集の色再現では「データが正しいか」だけでなく、どのような紙に、どのような条件で見るかまで含めて考える必要があります。当社では、同じように見える白い紙でも、銘柄ごとにプロファイルを設定し、同じ色の再現性を高めるカラーマネジメントを実施しています。

写真集で色がイメージ通りにならない主な原因

当初意図していたイメージと仕上がった印刷物との色ずれの原因として、入稿時の意図しないカラー変換、色管理(カラーマネジメント)の基準不足、色校正の確認不足、印刷時の調整不足、モニター環境への過信などが考えられます。印刷物がイメージ通りにきれいに仕上がっているか、とかく印刷工程での技術面がフォーカスされることが多いですが、色の問題は“最後の印刷工程だけ”ではなく、入稿前を含めたすべての工程において関係しています。

イメージ通りの色に近づける方法

一貫した基準で管理するカラーマネジメント

まず重要なのは、画像データの入力からモニター、色校正で使用するプルーフ、本番の印刷まで、一貫した色基準を持つことです。そのために、それぞれのデバイス間の差異を最小化するためのプロファイルの補正やデバイスごとの日々のキャリブレーションなど、基準を管理するための標準化された手法や手順が必要です。NDPはそうしたカラーマネジメントを持続的に行うことで色の品質を担保しています。

イメージを言葉から色へ翻訳する

色の悩みは、定量的な数値だけでは解決できないことがあります。「もう少し深く」「少しだけ明るく」「肌を健康的に見せたい」といった要望は、お客さまの感覚による部分もあり、印刷で再現できる形に翻訳する工程が必要です。当社では、色校正の際にプリンティングディレクターが立ち合い、お客さまの抽象的な色のリクエストをヒアリング、言語化しにくいニュアンスを汲み取りながら、オペレーターが画像データを調整するための数値に落とし込みます。また、プリンティングディレクターが不在の場合でも、担当営業ができるだけ詳細なニュアンスを把握し、伝達者の役割を担うことで、仕上がりイメージの齟齬をできるだけ防ぎます。

テスト印刷で傾向を掴み、数回で合わせる

色の再現で失敗しにくい進め方は、ぶっつけ本番でいきなり印刷することなく、テスト印刷や色校正で傾向を確認しながら合わせ込むことです。何点かの写真をテスト印刷して傾向を掴み、色校正を複数回実施し目指す色に近づけていくことが理想です。予算や納期の関係から難しい場合もありますが、色校正を最低限2回実施することで、1回目で傾向を確認、調整し、2回目で調整の具合が適切かどうか確認するという工程を経ることができます。色にこだわる写真集ほど、この“確認”と”調整”の作業が重要になります。

写真家の経験に合わせた進め方

初めて写真集を作る方と、すでに写真集を作られた方(印刷の経験がある方)とでは、必要な説明や確認のポイントが異なります。経験の有無に応じてヒアリングさせていただき、「初めての方なら実績サンプルや色校正を重視してご提案」「経験者の方なら印刷特性を踏まえた専門的なご提案」といった対応も可能です。

NISSHAのNDPの色再現へのこだわり

1〜2%単位の微細な色調整、紙や表面加工まで考慮したプロファイルにより、オフセット印刷の色調をデジタル印刷で再現できます。写真集の色で後悔したくない人にとっては、RGB画像をCMYK変換せずに印刷できることも、色再現を重視する際には大きなメリットとなります。当社の色のこだわりは、オフセット印刷に留まることなくNDPにも継承されています

まとめ|色のご相談・サンプルのご請求

色再現の問題は、印刷工程だけで発生するのではなく、データ、紙、色の基準、確認方法などさまざまな工程や要素の積み重ねで起きます。だからこそ、写真集の色で失敗したくないなら、早い段階でご相談いただき、サンプルや色校正を活用しながら進めていくのがおすすめです。

topへ戻る