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図録印刷の実績とサービス特長

NISSHA DIGITAL PRINTING

美術館・博物館向け図録印刷の豊富な制作実績

当社では創業以来、高級美術印刷を手掛けてきた歴史があり、これまで美術館・博物館などで開催されてきた数多くの展覧会の図録の印刷をお受けしてきました。展覧会の主催者であるメディア企業や美術館・博物館、図録を制作するデザイナーから当社の印刷品質を高く評価いただき、展覧会の重要なアイテムとなっている図録の制作に長く携わってきました。図録は、美術に関する専門的な印刷物でもあり相応のノウハウが必要になってくるため、これまでの豊富な実績によりお客さまから安心、信頼をいただいています。

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展覧会図録に特化したカラーマネジメント体制

展覧会図録は、展示作品を掲載している研究資料にもなることから、印刷された作品が展示されている作品と出来るだけ同じように見えることが望まれます。特に視覚情報として色の果たす役割は大きく、図録を制作する過程において作品と印刷の色合わせに非常に注力しています。多くの場合、色合わせにはプリンティングディレクターが関与し、製版工程において繊細な色の調整を施しています。

作品の魅力を最大限に引き出す高品質な印刷技術

実際の展示作品に留まることなく、図録においてもその作品の魅力を伝えることが図録を印刷する会社の使命かもしれません。図録に掲載された作品の写真をいかに実物に近く、きれいに印刷できるか、その印刷品質によって作品の見え方は変わってきます。製版工程での作品の色合わせを経て、印刷工程(オフセット印刷)において非常に繊細な調整を行うことにより高品質な印刷物を提供しています。美術印刷で培ったカラーマネジメント技術と印刷オペレーターの経験に基づいた高い印刷技術により、魅力的な図録制作の一端を担っています。

展覧会図録における高品質印刷の重要性

美術作品の色彩を忠実に再現する印刷技術

美術作品には作家の意図する固有の色があるなど、色へのこだわりが強いことがしばしばあります。図録の印刷において、作品の色を忠実に再現することが至上命題のようなケースもあるのではないでしょうか。そもそも紙の印刷物と作品の色をぴたりと合わせることは無理ですが、作品の現物や作品の色見本(写真)と見比べ、印刷で表現できる近似色に近づけていく作業を重ねることで、色の再現性を高めています。色校正の工程においては、プリンティングディレクターがお客さまと一緒に印刷の上がり具合をチェックし、色校正に一点ずつ修正指示を記入していきます。そうした工程を経ることで、作品の色の再現の精度を上げていくことができますが、その過程では、プリンティングディレクターに備わっている色を見極める眼と印刷に関する豊富な知識が大きな役割を果たしています。

図録印刷におけるデザインの重要性

図録の制作において、アートディレクターやグラフィックデザイナーによるデザインの役割も非常に大きいのではないでしょうか。デザイナーが展覧会の意図やコンセプトを読み解き、図録のデザインに落とし込む作業の過程で印刷・製本などの仕様が決まっていきますが、デザイナーの要望や意図を汲み取りながら、生産時のさまざまなリスクやコストを考慮して仕様を提案することが印刷会社の重要な役割と言えます。きれいに仕上げられた秀逸なデザインの図録は、デザイナーと印刷会社の協同作業により生み出されます。

展覧会図録としての商品価値を高める印刷品質

展覧会の図録は、展覧会を体現する重要なアイテムのひとつです。図録の価値を高める要素として、情報資料に必要な正確性や充実度の高さはもちろん、展覧会の意図やコンセプトを十分に理解したデザイン性も重要です。機能的なレイアウトや目を引くビジュアルなど、魅力的にデザインされた図録制作の最後の工程は印刷会社に委ねられていますが、仕様の設計段階や製版工程など、印刷工程の前から深く制作に携わることで印刷品質の高い図録に仕上げることが出来ます。

図録印刷を支える最新の印刷技術

美術品撮影データに適した色調整技術

美術品撮影における色調整は、作品の本来の色味を忠実に再現し、その美しさを最大限に引き出すために不可欠です。色調整を行う際は客観的な判断を心がけ、作品の本来の色味を尊重し、過度な色調整は避けるべきです。

図録印刷向け独自カラーマネジメントシステム

一般的なカラーマネジメントシステムは、ICCプロファイルに基づき、入力機器(カメラ、スキャナーなど)、出力機器(プリンター、印刷機など)、表示機器(モニターなど)の色空間を統一し、デバイス間の色の差異を最小限に抑えることを目的としています。
一方、図録印刷向けの独自カラーマネジメントシステムは、一般的なシステムに加え、以下の要素を考慮し、より高度な色再現性を追求します。

1.印刷機の特性
 ・印刷機ごとに異なるインキの特性や印刷条件を詳細に分析し、最適な色再現を実現するための調整を行います。
 ・印刷時のドットゲイン(網点の太り)やインキの濃度などを細かく制御し、安定した色再現を維持します。

2.用紙の特性
 ・用紙の種類や表面加工によって色の再現性が異なるため、用紙ごとに最適なカラープロファイルを適用します。
 ・用紙の白色度や光沢度を考慮し、画像の色調を補正します。

3.美術品や写真の特性
 ・美術品や写真のオリジナルデータの色域や階調を正確に把握し、印刷時にできる限り忠実に再現します。
 ・特に、絵画などの微妙な色合いや質感の再現に注力します。

4.印刷環境の制御
 ・印刷工場の照明環境や温度・湿度などを厳密に管理し、安定した印刷品質を維持します。
 ・校正作業を行う際の照明環境も、国際規格に準拠した基準で管理します。

質感表現を実現する特殊印刷技術

図録で使用される質感表現を実現する特殊印刷技術は、多岐にわたります。ここでは、代表的な技術をいくつかご紹介します。

1.エンボス加工・デボス加工
 ・エンボス加工:紙の表面を凸状に浮き上がらせる加工技術です。立体感や高級感を演出できます。図録のタイトルや図版の一部を浮き上がらせることで、美術品の質感、例えば絵画の筆致や彫刻の凹凸などを表現するのに適しています。
 ・デボス加工:紙の表面を凹状にへこませる加工技術です。落ち着いた印象や独特の質感を表現できます。図録のロゴや模様などをへこませることで、控えめながらも印象的な表紙に仕上がります。

2.箔押し
 ・金属箔を熱と圧力で紙に転写する加工技術です。光沢感や高級感を演出できます。図録のタイトルやロゴなどに箔押しを施すことで、華やかで格式高い印象になります。ステレオ箔押しという、箔押しされた部分が盛り上がっている加工もあり、特別な高級感を演出できます。

3.特殊紙
 ・さまざまな質感や風合いを持つ特殊紙を使用することで、視覚と触覚の両方で質感表現を実現できます。和紙、洋紙、布クロスなど、図録の内容やテーマに合わせて最適な用紙を選択します。エンボス紙など、凹凸加工を施し、独特な質感を持つ特殊用紙も存在します。

図録に適した用紙選択と印刷方式

美術印刷に適した高品質用紙の種類と特徴

1.アート紙
・表面が滑らかでインクの発色が非常に良く、高精細な印刷に適しており、美術作品の細部まで忠実に再現できます。厚手のものが多く、耐久性にも優れています。光沢のあるグロス系と、落ち着いたマット系があります。
2.マット紙
・光沢を抑えた落ち着いた質感で反射が少ないため、目に優しい。インクの定着が良く、文字やイラストもくっきりと印刷できます。指紋や汚れが目立ちにくいです。
3.コート紙
・表面にコーティングが施されており、光沢があり、発色が鮮やか。写真やイラストを美しく再現できます。比較的安価で、大量印刷にも適しています。
4.具体的用紙例
・ヴァンヌーボ:柔らかな手触りと細やかな表面、暖かい風合いとグロス感を持つ高級印刷用紙です。
・アラベール:高級感のある、きめ細かい画用紙のような風合いと手触りです。
・ハイマッキンレーピュアダルアート:自然な白さ、しっとりとした質感で印刷面は光沢を帯びる高級アート紙です。
・サテン金藤:キメ細かくしっとりした手触り、上品な発色と艶のある表現が可能です。
・ハイマッキンレーアート:最高級アート紙、強い白さと光沢感で高級感のある仕上がりになります。

図録印刷における用紙の質感と色味の関係

用紙の種類によって、インクの吸収性や反射率が異なり、印刷された色味に大きな影響を与えます。用紙の質感と色味の関係は以下となります。

1.表面の滑らかさ
・表面が滑らかな用紙(アート紙、コート紙など)は、インクが均一に定着しやすく、鮮やかでコントラストの高い色味を再現できます。一方、表面が粗い用紙(マット紙、特殊紙など)は、インクが拡散しやすく、落ち着いた色味やソフトな印象になります。
2.用紙の白色度
・白色度の高い用紙は、印刷された色味がより鮮明に表現されます。一方、わずかに色味のある用紙(クリーム色の用紙など)は、印刷された色味に影響を与え、独特の風合いを生み出します。
3.用紙の光沢
・光沢のある用紙(グロス系アート紙、コート紙など)は、光を反射しやすく、鮮やかで力強い色味を表現できます。一方、光沢のない用紙(マット系アート紙、マット紙など)は、光の反射を抑え、落ち着いた色味や深みのある表現になります。
4.インクの吸収性
・インクの吸収性が高い用紙は、インクが紙に深く浸透し、マットで落ち着いた色味になります。インクの吸収性が低い用紙は、インクが紙の表面に留まり、鮮やかで光沢のある色味になります。

発行部数による印刷方式の最適化

●発行部数が多い場合
・オフセット印刷が適しています。オフセット印刷は、大量印刷に適しており、高品質な印刷物を効率的に作成できます。発行部数が多い図録では、色の再現性や細部の表現力が重要になるため、オフセット印刷のメリットが最大限に活かされます。

●発行部数が少ない場合
・デジタル印刷が適しています。デジタル印刷は、少量印刷や短納期に対応できるため、発行部数が少ない図録や、個別のカスタマイズが必要な図録に適しています。近年デジタル印刷の品質も向上しており、オフセット印刷と遜色のない印刷も可能です。

図録印刷の予算と納期について

展覧会に合わせた効率的な制作スケジュール

図録は展覧会の初日から販売することが一般的なため、それまでに仕上げて納品できるスケジュールを設定することが必要です。ページ数や製本様式、表面加工の種類などによって、製版や印刷・加工、製本の工程日数が変わってきますので、想定する仕様の場合どれぐらいの日数が掛かるのか事前に確認することが重要です。展覧会の開催時期は、比較的早い段階で決定することが大半だと思いますので、準備期間を考慮し、印刷にどれぐらいの期間を充てることができるか、その期間から可能な仕様を検討するケースも考えられます。極端に余裕のないスケジュールは製品の仕上がり具合やコスト増加に関わるため、印刷工程の適切なスケジュールを印刷会社と組み立てることが肝要です。

印刷部数に応じた最適な印刷プラン

当社では、高品質なカラー印刷をオフセット印刷、デジタル印刷の両方で提供できるため、部数に応じた印刷方式をご提案しています。1,000部以下の小規模なロット数であれば、デジタル印刷をご提案することが多くなっています。

予算に応じた用紙・印刷方式の選択肢

オフセット印刷とデジタル印刷を部数に応じてご提案する他、予算に応じて、用紙のご提案も実施しています。印刷物のコストにおいて、用紙の占める割合は決して小さくありません。特にページ数や印刷部数の多い図録の用紙代は大きなものとなります。一方、用紙の価格は紙質や銘柄によって異なり、図録にどのような用紙を使用するかによって費用は大きく変わります。印刷物の予算に合わせて、印刷品質を保ちつつコストを抑える、そのような用紙の提案も可能です。また、当社のデジタル印刷は、オフセット印刷に使用する用紙の多くに対応できることから、用紙選択の幅が広いという特徴があり、図録制作の可能性を広げます。

展覧会図録のデジタル印刷サービス

小ロット図録印刷の特徴とメリット

当社のデジタル印刷は、オフセット印刷と比較しても遜色のない高精細で階調のある印刷表現が可能です。加えて、RGB印刷に対応できるため、彩度の高い色鮮やかな写真やイラストなど、オフセット印刷では再現できなかった色域についても印刷できます。そうした高品質な印刷を実現しながら、デジタル印刷本来の特徴である「必要な時に必要な量だけ」というオンデマンド性を有し、これまで小規模のために図録の製作を諦めたり、割高でもオフセット印刷で製作したりしていた状況を解決する手段になり得ます。また、従来のデジタル印刷(オンデマンド印刷)と比較すると用紙選択の幅が格段に広がり、クリエイティブ面においてもデザイナーの要望に応えられるようになりました。

デジタル印刷による短納期対応

デジタル印刷は、オンデマンド印刷と呼ばれることがあるように、印刷データがあれば必要な時にすぐに印刷できる即時性が特徴です。製版工程や刷版工程における版の作成が不要なことから、オフセット印刷をはじめとする版を必要とする印刷方式と比較して工程を短縮でき、短納期に対応しやすい印刷方式と言えます。

増刷にも対応する柔軟な印刷体制

展覧会においては、会期中に図録の在庫が少なくなって増刷しなければならない状況がしばしば発生します。販売予測から増刷の部数を決定しますが、展覧会の規模によっては、時には数百部というような小ロットの場面もあるのではないでしょうか。当社では、オフセット印刷とデジタル印刷を高い水準で同等に提供できることから、初版オフセット→増刷オフセット、初版デジタル→増刷デジタル、初版オフセット→増刷デジタル、初版デジタル→増刷オフセットと、あらゆる組み合わせで初版および増刷の柔軟な対応が可能です。

図録制作の準備から納品までのフロー

写真撮影データの入稿から校正まで

図録はその名の通り展示作品のカタログ的な構成のため、作品の画像を数多く取り扱います。現在では、デジタルカメラで撮影したデジタルデータが主流ですが、古い作品の場合、デジタル化される以前のポジフィルムや紙焼きで保管されていることも少なくありません。ポジフィルムや紙焼きの場合、スキャナーを使ってスキャニングし、デジタルデータに変換する作業から始まります。デジタル化された画像データは、印刷用に最適化されたデータに調整され、色校正を出し確認します。多くの場合、図録の制作に携わるお客さま(主催企業の関係者や学芸員、デザイナーなど)が立ち合い、作品を中心に印刷の色の出方について確認します。当社では、大半の案件でプリンティングディレクターが同席し、お客さまの要望をお聞きした上で、最適な色調整の方向性を決め、製版部門での画像データの修正作業に繋げます。そうした色校正の工程を経て、作品との色合わせやお客さまのイメージされる色合いを反映させた印刷データに仕上げていきます。
※当社ではフォト部門もあり、美術作品の撮影からお受けすることもあります。

図録印刷における色校正の重要性

図録の印刷において、その前工程である製版工程での色校正は重要な役割を担っています。オフセット印刷では、色校正を経た責了紙という印刷原稿を基準にして印刷オペレーターが印刷機による色の微調整を行うため、色校正の段階できちんと色合わせが出来ていないと本番で正確な色を出すことが出来ません。一方、デジタル印刷は、印刷機での微調整が出来ないため色校正の仕上がりが本番の仕上がりとなります。オフセット印刷、デジタル印刷に関わらず、印刷の仕上がり具合を事前に確認するための工程が色校正になるため、お客さまと印刷の仕上がりのイメージについて共有するという意味において重要です。

展覧会スケジュールに合わせた納品体制

展覧会は会期があらかじめ決まっていますので、多くの場合、開催初日までに図録を納品する必要があります。また、初日の前日にはオープニングのレセプションのようなイベントが設けられ、その際に図録を配布するようなケースもあります。より多くの方に図録を手に取ってもらえるように、お客さまのご要望に応じた納品を実施しています。

サービス内容

企画/編集/デザイン

製版(画像レタッチ)

製本/加工

サンプル資料

NDPを分かりやすく説明したパンフレットと用紙別のサンプルをお手元にお届けします。ぜひ、実際にサンプルを手に取っていただき、NDPの印刷品質をお確かめください。

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